日本は保養地産業において、世界有数の資源(温泉・森林・海洋・景勝地・文化等)を有しながら、その資源の有効利用がなされておりません。特に、日本の温泉・食文化・日本の歴史・伝統等は、世界の憧れであり、ハイテクノロジーが進めば進むほど、単なる観光資源ではなく、今後の日本が目指すべく健康・医療の産業資源として見直されるべき価値があります。
特にクナイプ療法が「1マルクのクア(保養地医療)の投資で、3マルクの医療費の節約」という有名な事例(フォルクスワーゲン社の健康保険組合の実践)の下に、1972年に論文が発表され、「質を落とさず、医療費が削減できる」ことが、他の多くの事例と合せて証明されました。クナイプ療法は、EUの憲法である「マーストリヒト条約」に、「青少年の健康対策」として採択されておりますので、我が国の青少年の健康教育や高齢者医療としても最適です。
日本では、猛スピードで高齢化、少子化が進み、高齢者医療・介護対策等の社会システムの経済的破綻が危惧され、国民の不安を更に掻き立てておりますので、その為の抜本的対策として、保養地を基盤とする「保養地医療」の実現が必至です。
昨今日本でも森林の心身に及ぼす影響が再認識され、森林がセラピー基地として整備され、その利用は「ヘルスツーリズム」の一環として密かなブームとなってきましたので、その地域が実業として成り立つようなシステム、人材の養成が望まれております。
漸くドイツに150年遅れて、保養地・保養地医療の必要性が再認識されてきましたので「健康」をテーマにした観光産業を充実させるために必要な、人材の育成、システムの構築を目指します。 |