現在のクナイプ療法は水療法、植物療法、運動療法、食療法、人間の持つ生態リズムを重視する秩序療法の5つからなり、疾病や病状に応じて単独で、或いはそれぞれ互いに関連させながら一人一人に合わせて行われています。 |
1.水療法 |
注水、温冷交互浴、清拭、水踏み(水中歩行)、全身浴、3/4身浴、半身浴、座浴、腕浴、脚浴等。 |
2.運動療法 |
一人一人に合わせた運動プランを作り、根気良く、ベッドの中からでも運動を始めさせる。運動の処方は、ベッドの中、室内、野外(クアパーク)、山歩き、プールなどで行う。マンツーマン及びグループで行う。乗馬、スキー、サイクリング、ハイキング、ゴルフ、テニス等のスポーツも処方される。 |
3.植物療法 |
薬用植物の抽出液を精製した浴用剤や錠剤、薬用植物がお茶や食用として処方される。 |
4.食療法 |
予防や治療に対する栄養学的基本を考慮し、一人一人の状況に合わせて食事が処方される。栄養価を損ねないよう調理法や、有機農法による新鮮な野菜や果物、保存料等の使われていない食材が使用される。 クナイプ神父は「病気の父親は判らなくても母親は食事である」と明言し、五穀・野菜中心の食事を提唱した。 |
5.秩序療法 |
この療法は、上記4本の柱の上位概念として、或いはクナイプ療法の屋根として考えられている。あらゆる面で人間の本質に迫るものであり、本能的に規律正しい生活環境への適応が根本理念となっている。あらゆる生活の時間的リズム、処世法、人生観等が持ち合わせている生理的リズムと合致しなければならない。 ※自律訓練法、イメージ療法はクナイプ医師の論文から始まり世界に普及されている |
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